エディ・ケンドリックス  (EDDIE KENDRICKS)

1961年 結成に参加 1971年 脱退  ファルセット,1stテナー担当

39年生まれ。初代ファルセット・リードであると同時に、グループのスタイリストとして衣装の選定などを担当していた。ハイ・スクール時代から親友 PAUL WILLIAMS と共に、THE PRIMES と言うグループを組んで唄っていた。当時、彼らに憧れて結成された女性グループ THE PRIMETTES が、後の THE SUPREMES である事はつとに有名である。

生っ粋の1stテナー・シンガーである彼は、早くから独特のファルセット唱法を確立した。あまり指摘される事は少ないが、70年代にグループ・シーンに百出し花開いたファルセット・シンガーの草分けが彼であると言って良いだろう。

グループ初期には PAUL と共に、最もリードを担当する事が多く、初ヒットである THE WAY YOU DO THE THINGS YOU DO を始め、THE GIRLS ALRIGHT WITH ME,I'LL BE IN TROUBLE・・・等々でリードを勤めていた。DAVID や DENNIS がメインを占めるようになってからも時折、GET READY,YOU'RE MY EVERYTHING,JUST MY IMAGINATION・・・と言った曲で、素晴らしいファルセット・リードを聴かせてくれている。

71年にはソロ・キャリアを歩むため脱退。MOTOWN に残り、KEEP ON TRUCKIN',BOOGIE DOWN と言った曲で70年代のディスコ・マーケットを席捲。当時「MOTOWNで最も成功した男性ソロ・シンガー」と言われたほどだった。

彼は性格的にも非常に優しい、暖かい人柄だったようで、何かと問題の多い DAVID をグループ脱退後も最後まで面倒を見つづけ、共に HALL & OATS のLIVEに参加したり、デュエット・アルバムを製作したりしていた。1989年頃からは同じく TEMPS を脱退した DENNIS とも結託して彼らと共に、 TEMPTATIONS を名乗ってツアーを行なっていた。これが本家である OTIS や MELVIN の逆鱗に触れ、TEMPTATIONS の名称使用権を巡って長い法廷闘争になった事も有ったが、既に名称使用権を法的に OTIS が MOTOWNから買い取っていたため、EDDIE らは当然のごとく敗訴している。

その後は、KNEW TEMPTATIONS,TEMPTATIONS REVIEW・・・等の名前を名乗り活動を続けていたが、91年には盟友 DAVID がドラッグ過剰摂取で亡くなり、翌年、自身も肺ガンでこの世を去った。

木目細やかなファルセット・ヴォイスを維持するには、咽喉のケアが大事なのは言うまでも無いが、驚いた事に彼はかなりのヘヴィー・スモーカーとして有名であった。それが、肺ガンによる早すぎる死につながったのは残念でならない。

リード担当曲・私選BEST 5

1:You're My Everything
2:The Girl's Alright With Me
3:Just My Imagination
4:The Way You Do The Things You Do
5:Please Return Your Love To Me

(1)はDavidとの掛け合いも有名な曲ですが、Eddieの突き抜けるようなファルセットがとにかく爽快! 初期の(2)(4)はグループが最も勢いのあった頃で、バックとの絡みの濃さでは(1)以上。クラッシックです! (5)の絶唱ファルセット・バラードは案外彼には珍しいタイプの曲ですが、さすがの出来。

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